働く人に役立つプラスαな考え方に注目する「αism」。
アパレルを起爆剤に収益の強化とファンの拡大を狙うeスポーツの新戦略に迫った。
ブラックを中心に統一された、さまざまなファッションアイテム。
手がけたのはアパレルブランドではなく、eスポーツチーム。
2021年2月から始まった日本のeスポーツプロリーグで総合優勝したプロeスポーツチーム「REJECT」。
REJECT・甲山翔也代表取締役社長「当社はある種起爆剤のような存在だなというふうに思っていまして」
選手1人ひとりに背番号をつけたり、渋谷で屋外広告を出したりするなど、これまでも国内初の試みを次々と行ってきた。
2021年9月中旬からは、海外トップチームを参考に練習環境を独自に強化。
専属調理師による栄養管理やメンタルトレーニング、さらにはアナウンサーからのトークレッスンなどにも取り組んでいる。
そんなREJECTが新たに立ち上げたのが、国内eスポーツチーム初となる本格的アパレルブランド。
REJECT・甲山代表取締役社長「自分たちの身にまとっているもの全てを『ブランド化』していく。スポンサー頼りではない強固なブランドを確立していけると思っています」
REJECTが得意としているシューティングゲームの軍服から着想を得るなど、eスポーツチームならではのデザインも。
また、どんな人にでも着てもらえるようにユニセックス仕様にした。
REJECT・甲山代表取締役社長「質が高い一般的なアパレルブランドをeスポーツチーム『REJECT』がたまたまやってたというような見せ方にしたかった」
ブランド立ち上げの一番の狙いは、業界全体の課題とされてきた収益の強化だが、アパレルをきっかけとした新たなファンづくりにも期待を寄せている。
REJECT・甲山代表取締役社長「eスポーツチームとして大切な、まずは“実力で勝ちきるぞ”みたいなかっこいい部分というところを軸にしながら、自分たちの生き方に共感してくれた方に商品を買っていただく。そういった中で、eスポーツを通じて、世の中の社会の皆さんに貢献できるようなところに入っていけると、eスポーツ全体が盛り上がってくるのではないかというふうにも思う」